安倍首相、南シナ海の潜水艦訓練は１５年前から実施している

安倍晋三首相は１７日夜のテレビ朝日番組で、海上自衛隊の潜水艦が南シナ海で訓練を実施したことについて「実は１５年前から行っている。昨年も一昨年も行っている」と明らかにした。中国は南シナ海で一方的な軍事拠点化を強行しているが、首相は「自衛隊の練度を向上させるものであり、特定の国を想定したものではない」とも述べた。
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自衛隊は１７日、南シナ海で海自潜水艦が訓練を実施したと発表した。訓練海域はフィリピン西側の公海上で、中国が南シナ海に引いた独自の境界線「九段線」の内側という。秘匿性の高い潜水艦の訓練実施を自衛隊が公表することは異例だが、首相は「事実上、訓練は近くの国々も知っている」と述べた。
引用元：南シナ海の海自潜水艦訓練で安倍晋三首相「特定の国想定せず」 「１５年前から実施」とも - 産経ニュース

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 所見
　今月の自衛隊による南シナ海での潜水艦訓練は、１５年前から実施しており、特別なことではないようです。小野寺防衛大臣も同様な発言をしています。

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「南シナ海での潜水艦が参加する訓練は１５年以上前から幾度となく行っている。昨年、一昨年にも実施している」と述べた。
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秘匿性が高い潜水艦の訓練を公表したことについては「過去も適切に公表している。特に意図があってのことではない」と語った。
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引用元：小野寺五典防衛相「南シナ海での潜水艦訓練、１５年以上前から実施」 - 産経ニュース

 　特定の国を想定していないと言っても、中国をけん制しているのは確かなことと思います。小野寺大臣によれば、過去も公表しているとのことでしたので、調べてみました。今月の訓練は、防衛相ホームページのお知らせとして、掲載されていますが、（http://www.mod.go.jp/msdf/release/201809/20180917-2.pdf）去年、一昨年の潜水艦訓練については、探した限り見つかりませんでした。やはり、日本政府、あるいは防衛省は、今年の南シナ海の潜水艦訓練を強調したかったのではないかと思いました。

　関連すると思われる事項として、２０１６年３月にロイターが「日本の潜水艦が15年ぶりフィリピン寄港」と報じています。練習用の潜水艦と護衛艦２隻が、訓練をしながら、フィリピンへ向かうと記事にはありました。記事には、南シナ海との言及はありません。
参考記事：日本の潜水艦が15年ぶりフィリピン寄港、中国けん制に | ロイター