雪風

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レノボ幹部が「バックドア」について語る

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Lenovoが開催したイベントLenovo Transform 2.0の会場で同社のCTO(最高技術責任者)であるPeter Hortensius氏にインタビューする機会を得たMerriman氏は、「中国向け専用の商品を生産する理由として考えられることは一つしかない」と質問。これはすなわち、「中国向けにバックドア入りのサーバー製品を販売していますね?」という質問でした。
この質問に対し、Hortensius氏からは「我が社では現地の状況に合わせています」という当たり障りのない答えが返ってきたとのこと。ここでMerriman氏はさらに突っ込んでLenovoは中国政府が求めたらバックドアを仕込みますか?」と質問
するとHortensius氏は、「もし中国政府がバックドアを世界的に求めたとしたらですか?それはやりません。もし中国政府が中国国内向けにバックドアを求めたとしたら、と言うことであれば私はとりあえず『中国にある多国籍企業はみんな同じことをやるでしょう』とお答えしておきます」と返答したといいます
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引用元:Lenovo幹部が「中国ではバックドアを仕込んでるけど他の国ではやってない」ことを示唆 - GIGAZINE

 バックドア:コンピューターへ不正に侵入するための入り口

 

 所見
 レノボの幹部は、中国政府にパソコン等のコンピューター関連機器にバックドアを仕込むように要求されたなら、実施するし、中国資本以外のメーカーでも実施するだろうと述べています。記事内では、現地の状況に合わせるとしていますが、中国政府が外国のコンピューターにもバックドアを仕掛けろと命令しても、実施しないと言っていますがそうなのでしょうか?おそらく実行するのではないでしょうか。

 レノボとは関係ありませんが、バックドアによって、重大な被害が発生したケースがあるようです。

東京・大阪・愛知など各地のパソコンから掲示板等への犯罪予告の内容の書き込みが行われた結果、それによる誤認逮捕が行われたというものです。これはパソコンが第三者に乗っ取られたことが原因ですが、この手口の一つにバックドアがあります。バックドア機能を持ったプログラムに感染させることで、遠隔からの操作をおこなったというものです。
引用元:バックドアとは?その攻撃に対する効果的なセキュリティ対策を解説

  三者にパソコンが乗っ取られ、犯罪予告を掲示板に書き込まれて、誤認逮捕されてしまうという恐ろしい事件があったのですね。

 バックドアに関しては、中国だけなく、西側諸国でも犯罪捜査のために、バックドアを仕掛けるように製造業者に求めている国もあるようです。

 安全保障や企業活動の観点から言えば、バックドアによる機密情報の漏洩は大変なことですから、しっかりとした対応が求められると思います。日本は、情報の管理に非常にルーズな印象があるので、意識を高めていく必要があると思いました。