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欧州委員会、アジアにインフラ投資計画、一帯一路に強い不信感

ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州委員会は19日、アジアインフラ投資に関する外交政策指針を公表した。運輸やエネルギー、電子分野などでアジアインフラの改善を目指す。
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アジアインフラ投資を巡っては、中国がすでにシルクロード経済圏「一帯一路」構想を打ち出しているが、この点についてモゲリーニEU外交安全保障上級代表は記者会見で、中国側の政策に対抗するものではないと強調。
モンテネグロの高速道路建設計画では、中国からの融資によりモンテネグロの債務が急増。債務規模は今年、国内総生産(GDP)の8割近くに達する見通しという。あるEU当局者はプロジェクトの完成は到底無理で「どこにも行き先のない高速道路」と多額の借金だけが残ると批判している。
引用元:欧州委がアジアインフラ投資指針、中国の「一帯一路」に根強い不信 | ロイター

欧州委員会欧州委員会は、欧州連合の政策執行機関。

 

 所見
 スリランカの港は、中国への債務の返済ができずに、中国に奪われた形になりました。多額の融資を行い、返済できないと、その国の港や空港を中国が接収してしまうような一帯一路が、中国の新たな植民地主義との批判があるように、欧米・インドでは警戒感が強まっています。明らかに一帯一路は、中国の世界覇権の手段だと思います。

 ヨーロッパが、一帯一路に不信感を持ち、自ら投資するのは、中国の世界覇権を阻止する上で有効かと思います。日本の財界は、中国での事業や一帯一路に前向きなようで、10月に日中首脳会談で、日本が、AIIBや一帯一路への協力を約束するのではないかと非常に心配しています

※AIIB:
 アジアインフラ投資銀行は、国際開発金融機関のひとつである。中華人民共和国が2013年秋に提唱し主導する形で発足した(ウィキペディアより)

 参考記事:スリランカの港に中国旗 99年間譲渡「一帯一路」債務重く“借金のカタ”に奪われる(1/2ページ) - 産経ニュース