雪風

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アメリカの主要大学、中国政府の工作員によって教育・研究の自由を侵害された

「中国の「統一戦線工作」が浮き彫りに」の要約
参照元【古森義久のあめりかノート】中国の「統一戦線工作」が浮き彫りに(1/2ページ) - 産経ニュース

  1. 最近のワシントンでは官と民、保守とリベラルを問わず、中国との対決という面で意見が一致している
  2. 「米国の主要大学は長年、中国政府工作員によって中国に関する教育や研究の自由を侵害され、学問の独立への深刻な脅威を受けてきた」とワシントンの半官半民のシンクタンク「ウィルソン・センター」が、9月上旬に学術研究の報告書として発表した
  3. 中国政府工作員による工作活動は、①中国政府の意を受けた在米中国外交官や留学生は事実上の工作員として米国の各大学に圧力をかけ、教科の内容などを変えさせた。②各大学での中国の人権弾圧、台湾、チベットウイグルなどに関する講義や研究の内容に対してとくに圧力をかけた
  4. この報告の作成の中心となった米国人学者は、こうした工作の結果、米国の大学や学者が中国の反発を恐れて「自己検閲」をすることの危険をとくに強調していた
  5. このような実態は、前から知られていたが、公式の報告書として発表されることはなかった。アメリカの対中姿勢の変化といえる。日本ではどうだろうか?

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所見
 記事を読むと、大学を中心に外交官や留学生を装った工作員が大学の言論・教育に圧力を加えている様子が伺えます。アメリカでは孔子学院が中国のプロパンダ機関だとして、閉鎖の圧力が強まっているようです。アメリカにおける、中国の工作員等の情報が最近になって徐々に増えてきていることを考えると、中国に対する姿勢が厳しくなっているように思います。
孔子学院(こうしがくいん):中華人民共和国が海外の大学などの教育機関と提携し、中国語や中国文化の教育及び宣伝、中華人民共和国との友好関係醸成を目的に設立した公的機関である(ウィキペディアより)

 記事に最後に日本はどうだろうか?と問いかけられていますが、日本はアメリカ以上に中国政府の工作活動の影響を受けているのではないかと思っています。アメリカで問題になっている孔子学院ですが、ウィキペディアによると、日本には17箇所あるようです。最近になって、防衛省の研究助成を念頭に軍事研究を行うことを禁止する大学が増えています。どういう過程を経て、そのような結論に至ったかはわかりませんが、学問の自由を侵害していませんか?中国の工作活動の影響を受けているのではないかと疑ってしまいます

 普段、大学関係者が声高に叫んでいる学問の自由はどこにいったのでしょうか?そんなに軍事研究を毛嫌いするのならば、軍事研究によって生み出されたGPS・インターネット・ロケット等、世の中に非常に沢山ある有用な技術をいっさい使わなければいいのではないでしょうか?

参考記事:孔子学院に強まる閉鎖圧力 米国内で初の規制立法も - 産経ニュース
     名大、軍事研究行わず 方針策定、関係機関の資金禁止:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)