雪風

政治や経済に関するニュース等について、 私見を書き綴っています

外国工作員による日本でのスパイ活動は陰謀論? ⇒ 警察白書に明記されている

「平成29年度警察白書より


北朝鮮による工作活動

北朝鮮は、我が国においても、潜伏する工作員等を通じて活発に各種情報収集活動を行っているとみられるほか、訪朝団の受入れ等、我が国における親朝世論を形成するための活動を活発化させている。

 朝鮮総聯(れん)は、28年2月、外為法違反事件に係る警察による朝鮮商工会館に対する強制捜査に関連し、機関誌への批判文の掲載等の抗議・けん制活動を行った。

また、各種行事等に我が国の国会議員、著名人等を招待し、北朝鮮及び朝鮮総聯の活動に対する理解を得るとともに、支援等を行うよう働き掛けるなど、我が国の各界関係者に対して、諸工作を展開している

警察では、北朝鮮による我が国における諸工作に関する情報収集・分析に努めるとともに、違法行為に対して厳正な取締りを行うこととしており、28年までに53件の北朝鮮関係の諜報事件を検挙している。
引用元:第1項 対日有害活動の動向と対策

 

 中国による工作

中国は、我が国において、先端技術保有企業、防衛関連企業、研究機関等に研究者、技術者、留学生等を派遣するなどして、巧妙かつ多様な手段で各種情報収集活動を行っているほか、政財官学等、各界関係者に対して積極的に働き掛けを行うなどの対日諸工作を行っているものとみられる。
引用元:第1項 対日有害活動の動向と対策

 

 ロシアによる工作

警察では、ソ連崩壊以降、これまでに9件の違法行為を摘発しており、今後もロシアの違法な情報収集活動により我が国の国益が損なわれることのないよう、厳正な取締りを行うこととしている。
引用元:第1項 対日有害活動の動向と対策

関連記事:アメリカの主要大学、中国政府の工作員によって教育・研究の自由を侵害された - 雪風

     アメリカ上院の有力議員の補佐官が、中国のスパイだった。 - 雪風

 

所見

当ブログでは、アメリカにおける中国の工作活動をいくつか取り上げました。

そのことから、日本国内における中国の工作員によって、スパイ活動が行われているのは容易に想像できます。

そんなときに、海外に魔の手を伸ばす中国の「統一戦線工作」の記事を読みました。

アメリカをはじめとする世界各国で、中国が世界覇権を握るために、あらゆる情報工作活動を行っていることを説明している内容でした。

その記事の中で、工作員による活動が「警察白書」に明記されていることを知りました。

一部のライターは、このようなスパイによる工作活動は、陰謀論と決めつけていますが、陰謀論でなく、現実に起こっていることがわかると思います。

警察白書を見ると、北朝鮮による工作活動は、かなり詳しく書かれており、他国の工作活動より活発であるように思えます。

わかってはいましたが、「国会議員をはじめとする各界の関係者に支援を行うように働きかけている」という内容が、実際に、警察白書のような公式文書に記載されているのを見ると驚きを隠せません

どう考えても北朝鮮の肩を持つような国会議員やメディア関係者がいるのは、この警察白書を見れば納得ができます。

憶測ですが、タダで動くわけがないので、きっと金品等のやり取りがあると思います。

さらに、ロシア・北朝鮮の工作活動においては、実際に検挙もされています。工作活動による検挙であればもっと騒がれても良いはずですが、あまり記憶に残っていません。

私が覚えているのは、イージス艦情報漏洩事件です。中国人が情報漏えいに関わっていました。

工作活動を封じる上で、工作活動によって工作員が検挙されたときは、大体的に取り上げるべきかと思います。それによって、日本国内で情報工作に対する警戒意識が上昇し、企業・官公庁も情報管理の重要さが強く認識されると思います

いずれにせよ、スパイ活動は身近に存在しているという危機感を持つことが重要と思います。