イギリス、メイ首相、TPP参加の用意表明
【ロンドン=時事】メイ英首相は10日の議会で、英国は欧州連合(EU)離脱後、日本など11カ国による環太平洋連携協定(TPP11)に参加する用意があると表明した。
(略)
フォックス英国際貿易相も8月、時事通信のインタビューで、TPP参加に意欲を示していた。英国は来年3月にEUを離脱する予定。
引用元:【電子版】英、EU離脱後にTPP参加の用意 メイ首相が議会で表明 | 政治・経済 ニュース | 日刊工業新聞 電子版
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所見
先日のイギリス紙のインタビューで、安倍首相がEU離脱後、TPPに参加するならば、歓迎するという趣旨の発言を受けての表明かと思います。
イギリスにとって、可能な限り良い条件でEU離脱ができれば、イギリスの経済的なダメージが少ないと思います。
TPP参加予定国は、11カ国で、各国のGDPを調べてみました。
日本 : 5兆4200億ドル(GDP(PPP))
メキシコ : 2兆 589億ドル
カナダ : 1兆3032億ドル
オーストラリア : 9144億ドル
マレーシア : 5257億ドル
シンガポール : 4725億ドル
チリ : 3956億ドル
ベトナム : 3598億ドル
ペルー : 3576億ドル
ニュージーランド: 1221億ドル
ブルネイ : 196億ドル
TPP計: 11兆9494億ドル
(イギリス : 2兆3162億ドル)
(計: 14兆2656億ドル)
各国のGDPをそのまま比較するのは難しいので、あくまで目安となりますが、イギリスがTPPに参加した場合、TPP参加国内では2位のGDPの国となり、より大きな貿易圏となります。
EUのGDP(PPP)は、16兆735億ドル(イギリス含む)であり、イギリスが加入した場合のTPPの市場規模はEUに匹敵する額となります。
EUとTPPでは協定内容が当然異なるので、一概にどちらがよいとは言えませんが、難民受け入れのような協定がないことを考えれば、イギリスにとって、TPPは魅力的と思います。
※各国のGDP(PPP)は、いずれもウィキペディアより