雪風

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日中通貨スワップを巡り、米から不快感を示される?

「焦点:安倍首相の訪中、知財新対話が目玉に 得意分野の補完目指す」の要約

焦点:安倍首相の訪中、知財新対話が目玉に 得意分野の補完目指す | ロイターより

  1. 日中両国でイノベーションや知的財産について協力を進めるため、新たな枠組みが作られ、議論が進展する見通し
  2. 製造業などにおける日本の先端技術を学びたい中国側と、技術流出を警戒しつつ中国側との協力を模索する日本側との思惑が一致。3兆円規模の通貨交換協定と並ぶ首脳会談の目玉となりそう
  3. 日本は日中協力を進めるに当たり、知的財産権保護に関し、中国側に国際的なルールの順守を希望
  4. 日中両国の協力は、米中貿易摩擦が激化するなかで、中国側から見れば米国をけん制するカードの意味合いもありそう。日本は、日中接近が米国の反感を買うことは避けたい
  5. 通貨スワップの再開をめぐり、米国側から不快感が非公式に示されたとの声も政府・与党関係者の一部から漏れている

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所見

一部の与党・政府関係者から日中通貨スワップを巡り、アメリカ側から不快感を示されたとのことで、事の信憑性はよくわかりません。

しかし、アメリカは先日、中国との対立姿勢をペンス副大統領が、演説で明確に示しました。

日本が、中国との関係改善に向かうのを歓迎するとは到底思えません。アメリカから、非公式に不満も述べられても不思議ではありません。

知的財産について、中国に国際ルールを遵守するように希望とありますが、南シナ海問題尖閣諸島の領海侵犯を見る限り、彼らがルールを遵守するとは思えません。

現在、日米間で貿易交渉を行っていますが、このまま中国に肩入れするならば、とても厳しい条件を突きつけられると思います

中国は、世界の覇権を取ることを目標としています。わざわざ、アメリカとの対立で苦しいときに中国に手を貸し、強大な国にしてしまっては、日本は、中国の脅威から逃れようがありません。