雪風

政治や経済に関するニュース等について、 私見を書き綴っています

精神疾患、50年以上の入院1773人 毎日新聞全国調査

精神病床のある全国の病院で50年以上入院する精神疾患の患者数が、2017年6月末時点で少なくとも1773人に達することが毎日新聞の調査で判明した。半世紀にわたり継続入院している患者数について公的な統計は取られていない。
             (略)
引用元:精神疾患:50年以上の入院1773人 全国調査 - 毎日新聞

 

所見

ネットでいろいろなニュースを見ていたところ、この記事が目に止まりました。8月20日の記事です。

有料記事なので、全部読んでいません。それにしても、50年以上入院ということは、ほぼ一生死ぬまで入院しながら生きることになると思います。

記事によると公的調査が行われていないということなので、毎日新聞の調査をそのまま鵜呑みにするのは危険かもしれません。

日本精神科病院協会が、この毎日新聞のような調査に対して、個人が特定される恐れがあるとのことで声明文を出しています。この協会は、ホームページによると、精神科病院の集まりのようです。

参考
https://www.nisseikyo.or.jp/images/Teigen/TeigenPDF_gjzmjAueKKhiRKvGh1zSQ8xrJ0PpEx1augXsi2SZbnMuHpGDDQGQakkqjh4skfRf_1.pdf

設立の趣旨 | 日本精神科病院協会

毎日新聞の調査した「50年以上1773人」が実態とかけ離れているのならば、多くの精神科病院の集まりで構成されている協会自身が、調査結果自体を批判するはずです。

しかし、毎日新聞の調査結果そのもの自体は批判しておらず、個人情報保護の観点からの批判のみであることから、毎日新聞の調査は信用に値すると考えても良いと思いました。

今回の調査では、50年以上の入院患者数でした。当然、40年以上の入院患者数は?30年以上は入院患者数は?という疑問も湧きます。さらに、海外と比べてどうなのか?という点も知りたくなるところです。

声明文のとおり、患者のプライバシーポリシーに配慮することは当然です。しかし、何十年単位で長期入院している患者が珍しくないという実態があり、きっちりとした調査結果がないようならば、調査する必要性は高いと思いました。

ちなみに日本精神科病院協会の会長は、波紋を呼ぶような内容を協会の機関誌に掲載し、ちょっとした騒ぎになったこともあるようです。

全国の精神科病院でつくる日本精神科病院協会」の山崎学会長が、協会の機関誌に「(患者への対応のため)精神科医に拳銃を持たせてくれ」という部下の医師の発言を引用して載せていたことが分かった。
              (略)
引用元:東京新聞:「精神科医に拳銃を」 病院団体 会長が機関誌で引用:社会(TOKYO Web)


日本の精神医療については、ネットで調べると、良からぬ話がかなり出てきます。その真相はわかりません。実態を調査し、改善するべき点があるのならば、改善していくという姿勢が重要なのではないかと思います。