雪風

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米、中国の半導体会社に輸出規制 安全保障上のリスク懸念

【ワシントン=鳳山太成】米商務省は29日、中国の半導体メーカー、福建省晋華集成電路(JHICC)が米国の安全保障上の重大なリスクになっているとして、半導体製造装置など米国製品の輸出を規制すると発表した。同社を巡っては米半導体大手のマイクロン・テクノロジーが知的財産を侵害していると訴えていた。
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引用元:米、中国の半導体会社に輸出規制 知財侵害で脅威認定 (写真=ロイター) :日本経済新聞

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所見

中国が世界の覇権を握ろうとしていることは明白であるので、重要な基幹技術の中国への流出を防ぐためにアメリカが規制するのは自然の流れかと思います。

記事中に「中国製造2025」というキーワードが出てきます。これは、中国があらゆる産業で世界各国より優位に立つという計画です。さらに、技術的な優位が確立されたならば、中国国内から外国企業を締め出すという指摘もあります(関連記事参照)。

中国製造2025が成功すれば、世界経済をリードすることになります。それだけならば問題ありませんが、強大化した産業力を背景に他国より軍事力で優位に立ち、世界各地で軋轢を起こすことになると思います。

半導体メモリは韓国のメーカーが非常に強いので、アメリカに変わって、韓国メーカーから技術導入する可能性もあるかと思います。マイクロン・テクノロジーはDRAM(半導体モリー)のメーカーで、日本のエルピーダメモリを買収したメーカーと記憶しています。

日本の半導体メーカーは競争に敗れ、全く失くなってしまった印象を持っていましたが、調べてみたところ、製造を行っているメーカーがありました。ルネサスエレクトロニクス、ラピスセミコンダクタがDRAMを製造しているようです。

ルネサスエレクトロニクスは聞いたことがありますが、ラピスセミコンダクタは初めて知りました。競争が厳しいと思いますが、頑張って欲しいです。