雪風

政治や経済に関するニュース等について、 私見を書き綴っています

難民に関するグローバルコンパクト

川口 マーン 惠美氏の「米国を目指す「移民キャラバン」は、ドイツに来た難民と瓜二つの謎」の記事の中で「難民に関するグローバルコンパクト」が気になったので、その部分を要約します。

参照記事:米国を目指す「移民キャラバン」は、ドイツに来た難民と瓜二つの謎(川口 マーン 惠美) | 現代ビジネス | 講談社(2/3)

  1. 「難民に関するグローバルコンパクト」とは、難民、および移民を援助する申し合わせで、国連で12月に採択が見込まれている。
  2. 目的は主に4つ。①難民受入国の負担軽減、そのために、現在多く難民が発生している中東・アフリカの戦乱周辺国への援助の増大、②第3国定住などへのアクセスを拡大、③難民の自立支援、④難民の自主帰還を促進、要するに難民・移民の権利拡大
  3. 自国で人間らしい生活を送れない人、全員が移民として認められる
  4. グローバルコンパクトに署名した国は、移民を受け入れなければならない。その移民には、移住先の国の国民と同等の権利を与えなければならない。法的拘束力がないが、受け入れを拒否することは難しくなるだろう。
  5. この内容に危惧を覚え、同コンパクトを採択しないと宣言する国が出た。アメリカ、オーストラリア、ハンガリー、スイスなど。

 

 

所見

難民が多く発生している地域や国を支援することには賛成です。問題は、人間らしい生活を送れない人々、全員を移民として認め、グローバルコンパクトに署名した国は、彼らを受け入れなければならないことです。

人間らしい生活を送れない人々は一体何人くらいいるのでしょうか?2017年度、飢餓に苦しむ人々だけで、8億2100万人で、世界人口の9人に1人の割合だそうです。

参考記事:世界の飢餓人口の増加は継続ー最新の国連報告書 | 国連WFP

人口の割合に応じて、世界各国が飢餓に苦しむ人々を受け入れると仮定した場合、人口1億2千万人の日本は約1千3百万人の飢餓に苦しむ人々を受け入れなければなりません。(8.21億人✕9=73.89億人 8.21億人✕(1.2億人÷73.89億人)=0.13億人)

この時点で、グローバルコンパクトは破綻しているものだと思いますが、しっかりと考えられた企画なのか疑問が湧きます。

人間らしい生活を送れない人は、飢餓だけでなく、先日からニュースになっている南米からアメリカへ向かう移民キャラバンのような人々も対象になると思います。

グローバルコンパクトは、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が策定したもののようです。彼らは、世界を混乱へと導きたいのでしょうか?

グローバルコンパクトが、川崎マーン恵美氏の記事の通りのものならば、とんでもない協約と思いました。

参考:UNHCRの活動 - UNHCR Japan

関連記事:トランプ大統領、移民キャラバン問題に関し、米軍兵士最大1万5000人派遣 - 雪風


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