米司法省、ゴールドマン元行員を起訴、マレーシア汚職 株価も急落
【シンガポール=中野貴司、ワシントン=中村亮】米司法省は11月上旬、マレーシアの政府系ファンド「1MDB」による巨額の資金流用に関与したとして、米投資銀行大手ゴールドマン・サックス・グループ元行員2人を起訴したと発表した。当時の最高幹部が1MDB事件の主犯格との会合に出席していた可能性も浮上し、組織的な関与が疑われる事態となっている。
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横領総額は27億ドル以上にのぼると指摘している。
引用元:マレーシア汚職 米、ゴールドマン元行員を起訴 :日本経済新聞
米ゴールドマン・サックス・グループにとって11月は厳しい月となっているが、状況はさらに悪化しつつある。
ゴールドマンの株価は12日、大きく下げ、一時約2年ぶりの安値を付けた。
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引用元:ゴールドマンの株価急落-マレーシア財務相が手数料返還求める - Bloomberg
関連記事:ナバロ補佐官「ウォール街は、米中合意あおるな」 米金融機関を批判 - 雪風
所見
記事によると、マレーシアの前首相の名前も上がっており、マレーシア前政権との汚職絡みの事件かと思います。
横領総額が27億ドル以上となっており、ゴールドマンサックスの組織ぐるみの大きな規模の事件になる可能性があります。
マレーシア前政権は、親中政権で一帯一路による債務の罠が問題になっていました。
関連記事にあるとおり、先日、ナバロ大統領補佐官がウォール街(アメリカ金融機関)を、中国を利する「外国の工作員」と痛烈に批判していました。
その際に、ゴールドマン・サックスを名指しで、オハイオ州に投資しろと指摘しました。ナバロ大統領補佐官は、きっとこの事件を知った上での発言だったのかもしれません。
このようなことから、ウォール街と中国との関係が強いのは確かなようです。
今回のゴールドマンの元行員の起訴は、ウォール街のビジネスモデルのあり方が問われると同時に、中国を利するような行動をするウォール街への強い牽制となりそうです。
日本企業も中国を利するような行動していると、アメリカに目をつけられて、制裁を受ける可能性もあるのではないかと思います。
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