雪風

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あまりにも危うい「外国人労働者の急拡大」 

「あまりにも危うい「外国人労働者の急拡大」…目先の利益が国を滅ぼす」の要約

記事: あまりにも危うい「外国人労働者の急拡大」…目先の利益が国を滅ぼす(墓田 桂) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

  1. 外国人労働者政策を進める理由は人手不足であるが、経済界・支持団体・地方組織からの要請で決定されたと見て良い。
  2. この政策の利点は、企業の安定した経済活動、国内総生産の維持が可能となるのは確か。
  3. 「人手不足」は、労働条件の向上につながり、労働者にとっては良い状況。
  4. 劣悪な労働環境のままで外国人を雇えるなら、日本人の労働条件も向上しない賃金に下方圧力が働き、デフレ脱却に影響を与える。
  5. 外国人労働者への安易な依存は、生産性向上の取り組みや技術面のイノベーションを妨げる要因。
  6. 外国人労働者の導入は、安倍政権が進めてきた「一億総活躍社会」の取り組みをも後退させかねない。安い賃金の外国人労働者を雇えるなら、高い賃金で日本人を雇う意欲は生まれない
  7. 社会保障の支出だけでなく、行政の多言語化日本語教育のためのコストもかかる。地方自治体の業務が煩雑になることも容易に想像できる。
  8. 移民を積極的に受け入れた欧州では、犯罪行為やホームグロウン・テロが多発。寛容の精神で接した挙句、馴染んだ景色が変貌し、自国が異国に変わる
  9. これらに反発し、移民受け入れを反対を唱えると差別主義者とレッテルを貼られ、非難される
  10. 日本では移民導入が人口減少対策として論じられることがある。その場合、将来的には、1000万人の移民の受け入れでも足りない上に、そのようなことをすれば、日本が日本でなくなる。人口減少を前提に物事を考えていくべき
  11. 移民推進者たちは、経営者的観点で外国からの労働者の導入を求める経済人と、多文化社会の実現を夢見るリベラルの論者
  12. 移民推進論者はこれらの弊害をなおざりにし、受け入れありきで議論する傾向にある。治安悪化といった問題は「フェイクニュース」と呼んで矮小化してしまう
  13. グローバリズムは至上の価値観ではない。国が閉鎖的であることにも合理性がある。要は開放性と閉鎖性のバランスである。
  14. 憲法改正は30年後でも可能だが、移民を導入したなら30年後には取り返しのつかないことになる。その原因を作り出した政治家として安倍首相が歴史に名を残すかもしれない。

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所見

明らかに経済界からの強い要望で導入される法案なのは、明白です。経済界は、単に若くて賃金が安い労働力が欲しいだけかと思います。

現在、人手不足になっている企業は、賃金を始めとした、労働条件が悪いから人手不足に陥っています。

それならば、賃金を上げれば良いと思うのですが、それが経営的に苦しくてできないのならば、その企業は生産性が低い(効率の悪い経営)のであって、市場から淘汰されるべきではないでしょうか。

生産性が低い企業が淘汰されれば、生産性の高い企業が生き残り、結果として日本企業の競争力が増すと思います。

記事中にも触れられていますが、安い労働力の安易な依存は生産性の向上のための設備投資を消極的にさせ、技術革新を起こそうとする意欲が低下するのは間違いないと思います。

つい最近まで、日本の労働生産性が低いと騒いでいました。長らく低迷していた経済の影響で、安い労働力に頼ったのがその一因ではないかと思います。

入管法の改正が移民を受け入れる法案ではないと、安倍首相は固く否定していますが、一定期間でも外国人は多く増えることになれば、ヨーロッパのように様々な混乱・軋轢が起こることも十分に考えられます。

さらに、外国人労働者が期限が来たからといって、素直に帰国するのでしょうか?外国人労働者が、リベラルと呼ばれる活動家や人権派と呼ばれる弁護士、団体などとタッグを組み、永住権を要求する可能性は十分にあります

野党は、問題のある法案として反対していますが、移民受け入れに賛成です。入管法の改正法は間違いなく可決すると思います。

日本がヨーロッパのように、移民によって社会が混乱した時、その原因を作った政治家として安倍首相の名が歴史に残らないことを祈るだけです。

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