雪風

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米中首脳会談、知的財産権侵害などの改善へ協議継続 中国への追加関税は90日猶予

ブエノスアイレス=河浪武史、永井央紀】米中両国は1日開いた首脳会談で、米国が中国への追加関税を猶予すると決めた。米中は貿易問題で協議を続け、中国の知的財産保護などで妥結点を探る。米側は90日以内と期限を区切り、合意できなければ2000億ドル分の中国製品の関税率を10%から25%に引き上げる。
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トランプ政権が強く求めていた先端産業育成策「中国製造2025」の見直しは協議の対象とするのを見送った。産業補助金の撤廃など米側のこれまでの要求は声明に盛り込まれていない。中国の国家資本主義の柱である産業補助金の見直しは、習政権が「認めない」と強く反発しており、同分野の扱いは玉虫色となった。
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引用元:米、中国への追加関税を90日猶予 首脳会談で合意 (写真=AP) :日本経済新聞

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所見

知的財産権や技術移転の強要などの分野で合意できずに協議継続、本丸である「中国製造2025」や産業補助金の見直しでは声明に盛り込まれないなど、この交渉は、中国優位に進んだ印象です。

先日のワシントン・ポスト紙のインタビューでペンス副大統領は、かなり強気の発言をしていました。

そのことから、アメリカは、知的財産権や技術移転の強要の問題を解決できなければ、すぐに追加関税を実施し、対立が激化すると思いましたが、思いの外、腰の引けた交渉だったと感じました。

最低でも、知的財産権や技術移転の強要等の分野でアメリカが納得できる成果を得られずに、米中対立が収束するようならば、中国の勝ちと言え、将来の世界覇権はアメリカから中国へ移るかもしれません

90日後、知的財産権などの分野の協議の結果内容、その結果を受けたアメリカの対応に注目したいです。

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