雪風

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カナダ、メキシコが中国とのFTA検討

【ワシントン=鳳山太成】新たな北米自由貿易協定NAFTA)のメンバーであるカナダとメキシコが中国との自由貿易協定(FTA)の検討を始めた。対米貿易への依存から抜け出すため巨大な中国市場を狙う。中国と対立するトランプ米政権は、新NAFTAに中国とのFTA締結をけん制する条項を加えた
             (略)
一方、米政権は両国の対中FTA締結に反対。9月末に妥結した新NAFTAであるUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)は「非市場経済国」とFTAを結ぶ場合に(1)交渉入りの3カ月前までに他国に伝える(2)署名の30日前までに協定全文を他国に明かす(3)他国は6カ月前の通知で離脱できる――といった条項を盛り込んだ。名指しを避けつつも事実上の「反中国条項」といわれる。
             (略)
引用元:カナダ、メキシコが中国とのFTA検討 :日本経済新聞

※11月26日の記事

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所見

アメリカが、カナダとメキシコと結んだ貿易協定USMCA(新NAFTA)に、中国との貿易協定を妨害する条項(反中国条項、毒薬条項)の内容があり、それに抵触すると思いますが、問題ないでしょうか?

この記事でも、反中国条項を取り上げて、アメリカの意向を無視できないと述べています。

以下の記事では、

USMCAの加盟国は、他の加盟国が非市場経済とされる国家とFTAを結べば、脱退することが認められる
引用元:
トランプ政権が“毒薬”の「中国排除条項」を日本に要求する | 文春オンライン

とあります。

もし、カナダやメキシコが中国とFTAを結ぶとしても、反中国条項により、アメリカの意向を大きく反映させた内容になるのは間違いないと思います。

カナダは5Gでファーウェイを除外するかどうかは態度を明確にしていなかったと思います。この辺りは、中国とFTA交渉の障害になるため、配慮しているのかもしれません。

また、現在、カナダは、ファーウェイの副会長逮捕の件でアメリカと中国との間で板挟みになっているように思え、態度が煮え切らないのはFTA交渉がうまく進めたいという理由があるように感じます。

気になるのは、この件を報じているメディアが少ないことです。調べた範囲では、日経と中国国営通信社の新華網だけです。重要なニュースと思いますが・・・

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