雪風

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中国、人権派弁護士の初公判 裁判が開かないまま1200日以上拘束

【天津=永井央紀】2015年に中国当局に拘束され、国家政権転覆罪に問われている人権派弁護士、王全璋氏の初公判が26日、天津市の第二中級人民法院(地裁)で始まったもようだ。傍聴を求めた王氏の妻は北京の自宅で軟禁状態に置かれ、裁判自体も非公開になったとみられる。王氏の拘束は裁判が開かれないまま1200日以上が経過しており、国際社会が懸念を強めていた。
中国当局は15年7月9日、人権派弁護士や民主活動家など300人以上を一斉に拘束した。「709事件」と呼ばれる事案のなかで王氏だけは裁判が開かれず、家族の接見も認められないまま拘束が長期化していた。
              (略)
引用元:中国、人権派弁護士の初公判 妻の傍聴認めず (写真=共同) :日本経済新聞

関連記事:米大統領、「チベット相互入国法」に署名で法案成立 上下院、満場一致で可決 - 雪風

 


所見

日本も、裁判までに警察や検察に取り調べで拘束される期間が長いと思いますが、さすがに1200日以上の拘束は異常すぎます。

「709事件」と呼ばれるのは、7月9日に一斉拘束されたので、その日付から名付けられたようです。

2015年5月、黒竜江省の慶安という駅の構内で、警官と45歳の男が殴り合いになり、警官が発砲し、男が死亡。この事件に対して、人権派弁護士が警官による殺人と追求したことが、事件のきっかけのようです。

12月12日付けのTHE EPOCH TIMESによると、世界人権デーの12月10日、世界16カ国の弁護士会が共同で王全璋氏の釈放を求める書簡を中国当局へ送っています。

もしかすると、これが圧力になって、今回の初公判に繋がったかもしれません。日本人もスパイ容疑などよくわからない罪状で非公開裁判を実施され、勾留される事件が度々あります。

チベットウイグルを始め、このような重大な人権侵害の報道を見るたびに、中国の恐ろしさを感じます。

参考記事:

ある日、夫が“消えた” ~中国が恐れるのは民主化?弁護士が拘束される中国のひどい真相(宮崎紀秀) - 個人 - Yahoo!ニュース

「王全璋弁護士を解放せよ」、世界16の弁護士団体が呼びかけ


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