雪風

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精神科、17年度身体拘束1万2000人 精神科調査非開示も相次ぐ ⇒ やましいことが多いんだろうか?

厚生労働省が毎年六月ごろ、都道府県を通じて精神科の医療機関の実態を把握する目的で実施してきた調査「精神保健福祉資料(630調査)」について、都道府県に対して情報公開請求したところ、精神科病院で手足をベッドにくくりつけるなどの身体拘束を受けた入院患者が、二〇一七年度に全国で一万二千人強に上り、六割は高齢者だったことが厚生労働省の年次調査で分かった。施錠された保護室に隔離された患者も一万三千人近くいた。一七年度から調査方法が変わったため、過去と単純には比較できないが、いずれも最多を更新した。 
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拘束には、点滴を抜かないよう手指の動きを制限するミトン型手袋の着用なども含まれるとみられ、全体で一万二千五百二十八人。六十五歳以上の高齢者が64%を占めた。疾患別では統合失調症・妄想性障害が44%と最も多く、認知症の人も27%いた。
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引用元:東京新聞:精神科、身体拘束1万2000人 17年度最多更新 6割は高齢者:政治(TOKYO Web)

※630調査:毎年6月30日に実施する調査から630調査と呼ばれる

 

厚生労働省が毎年六月ごろ、都道府県を通じて精神科の医療機関の実態を把握する目的で実施してきた調査「精神保健福祉資料(630調査)」について、都道府県に対して情報公開請求したところ、個人情報保護を理由に非開示とされるケースが続出している。市民団体「精神科医療の身体拘束を考える会」の調べで分かった。従来は開示され、患者が病院を選ぶ判断材料としてきただけに、関係者からは「患者の医療選択権に関わる事態」と疑問の声が上がっている。
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引用元:東京新聞:精神科調査 非開示相次ぐ 患者の在院日数 隔離・拘束情報:社会(TOKYO Web)

関連記事:精神疾患、50年以上の入院1773人 毎日新聞全国調査 - 雪風

 

所見

17年度から調査方法が変わり、単純比較できないとのことなので、07年度と16年度の身体拘束を記事のグラフから読み取ると、

07年度:約7000人
16年度:約10500人

となっています。また、保護室に隔離された患者は

07年度:約8000人
16年度:約10000人

です。身体拘束された患者の6割強が65歳以上の高齢者というのが気になります。高齢者の精神病患者は、若い精神病患者よりも暴れやすいのでしょうか?認知症の患者が多く入院しているので、徘徊防止のために必然的に身体拘束が多くなるのでしょうか?

日本精神科病院協会によれば、認知症は精神病とのことですが、認知症は老化による認知力の低下によって招かれるものと思っているので、私は、認知症は精神病という考え方には賛同しかねます。

さて、精神科調査については、日本精神科病院協会が個人が特定される危険性があるということで実施のあり方に対して、声明文を出しています。この影響があり、非公開が相次いだのかもしれません。

精神科病院のベット数は世界で断トツ、全世界の精神科病院のベット数185万床のうち、20%弱が日本にあるそうです。このような数字を見ると精神科病院の調査はしっかりと行い、開示する必要性は高いと思います。

患者が、何十万人もいるのならば、個人が特定される恐れは少ないと思いますし、非公開なのはやましいことがあるのでないかと思われても致し方ないと思います(精神医療については、いろいろと良くない話をよく聞きます)。

ちなみに、日本精神科病院協会は安倍首相と繋がりがあるようです。

日本精神科病院協会(日精協)の山崎學会長は12日、東京都内で開催された定時社員総会で、日精協の政策などについて今後、積極的に発信していく考えを示した。これは、11日に開かれた精神科医らでつくる安倍晋三首相の後援会で、安倍首相から要望されたことを踏まえたもの。
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引用元:日精協・山崎会長、政策発信に意欲 - 医療介護CBnews


安倍政権を退陣に追い込みたいのならば、マスコミや野党はこの辺りをつついてみれば面白いと思うのですが、医療業界・政治家・官僚・マスコミ、いろいろ利権が絡んでいるようで難しいでしょう。


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