雪風

政治や経済に関するニュース等について、 私見を書き綴っています

元自衛隊幹部、「沖縄独立」のシミュレーションについて語る

4月2日放送のDHC虎ノ門ニュースで、航空自衛隊の元空将の織田邦男氏が、危機を煽るのではなく、最悪のケースを想定することが重要と前置きした上で、「沖縄独立」のシミュレーションについて語りました。

織田氏は、2016年の米議会諮問機関で、中国が、地元の親中国勢力を煽って沖縄の独立運動を支援するだけでなく、中国工作員自身が運動に参加しているとの報告がなされているなどの事例を上げ、沖縄独立の扇動はすでに始まっていると述べました。そのうえで、沖縄独立のシミュレーションについて以下のように説明しました。

 

 沖縄独立のシミュレーションその1

20XX年

  • 沖縄県が実施した県民投票で「琉球独立が勝利」。「臨時琉球独立政府」が誕生する
  • 国連、中国がすぐさま承認。日本政府は反発するが、「県民投票民意の結果」「国際社会の後押し」に押され、「独立」を消極的ながら承認

 

 沖縄独立のシミュレーションその2

  • 琉球独立」を日本政府が承認したことにより、米軍、自衛隊の駐留の根拠がなくなり、撤退を強いられる。
  • 突如、テレビ、携帯が使えなくなり、ネットが遮断。国籍がわからない武装集団が現れ、反対派への武力弾圧を開始。
  • 琉球国の救世主現れる!反乱分子を制圧し、琉球国民を内外から防衛中」などのフェイクニュースが広まる

項目2番目と3番目は実際にクリミアで起こったこと。これをハイブリッド戦争と呼ぶ。

沖縄独立のシミュレーションその3

  • 日本政府は、(自衛隊の)治安出動を検討するが、国民に銃を向けることはあり得ないため、出動は命じられない。
  • 臨時琉球独立政府は、「同盟国琉球の防衛のため」と駐留を依頼。堂々と人民解放軍が派遣される
  • 中国は、大量の移民を沖縄へ送り、民族同化政策を実施。言論が弾圧され、沖縄はチベットウイグル化する

実際、これは起こりうるし、謀略戦争は始まっていると見るべき。アメリカ議会でも問題視されているにもかかわらず、日本人は能天気で、国会で議論すらしない。沖縄を独立させたら、沖縄県民を奈落の底に落とすようなもの。絶対、幸せにならない。


沖縄独立の謀略から県民(日本人すべて)を守るために

  • 県民(すべての日本人)に中国による沖縄謀略戦の実態を知らしめる
  • ネットで積極的に情報発信、第三の新聞を広める
  • 自衛隊の多次元防衛力の強化
  • 陸、海、空、宇宙、サイバー、電磁波領域の整備強化

中国の最終的なターゲットは沖縄。沖縄によって、台湾が守られている側面が有り、沖縄を占領されれば、台湾は簡単に陥落する。沖縄は言論封鎖地区。ネット環境があるが、既存沖縄2紙以外の第3の新聞が必要。ハイブリッド戦争に備えるために防衛力の強化が重要。

 

関連記事:
「沖縄独立論」の報道に熱心な琉球新報 - 雪風
中国人漫画家、中国の工作活動に警鐘 - 雪風



所見

沖縄独立のシミュレーションその2の国籍不明の武装集団のくだりから、琉球政府の中国軍駐留依頼までの流れがわかりにくいのですが、個人的に解釈すると、

  • 中国軍が国籍不明の武装集団を演じ、彼らが琉球独立反対派や反中国勢力を反乱分子と称し、武力弾圧をする。テレビ、電話、ネットを遮断し、国籍不明の武装集団があたかも、騒乱を起こしている反乱分子と戦っているようにフェイクニュースを流す。
  • この騒乱の鎮圧要請として、臨時琉球政府は、中国軍に駐留を依頼。中国軍が堂々と琉球へ派遣される。
  • 日本政府は、騒乱を鎮圧するために、自衛隊の派遣を検討するが、反乱分子といえども、沖縄県民であることは違いなく、重火器で反乱を鎮めることはできないため、自衛隊の派遣はできない。(沖縄が独立している時点で、琉球政府の承諾なしに自衛隊を派遣できないので、派遣は無理だと思います。)

という流れになるのではないかと思います。

個人的にも、中国による沖縄諜報戦は始まっているように思います。沖縄のオピニオンリーダーの間で広がる沖縄独立論やそれを頻繁に取り上げる琉球新報の報道からそれを察することができます。

現在、沖縄県民の大多数は、沖縄独立など求めていません。しかし、織田氏は、沖縄独立のプロパガンダを続けることにより、それが徐々に県民の間に浸透することを懸念していました。

中国による沖縄謀略戦の実態を伝えることは非常に重要であることは間違いないです。新聞では八重山日報が孤軍奮闘しており、第三の新聞として、八重山日報を広めることが重要かと思います。それに加え、ネットでの情報発信を積極的に行っていくべきかと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
クリックよろしくお願いします


人気ブログランキング