雪風

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スペイン総選挙、移民政策に厳しい政党が国政で初議席 

マドリード=白石透冴】28日投開票のスペイン総選挙で、サンチェス首相率いる中道左派社会労働党が勝利した。最低賃金引き上げなどが支持されたが、過半数には届かず、連立交渉を本格化させる。一方、厳しい移民対策を訴えた極右政党も躍進した
              (略)
引用元:欧州政治、内向き脱せず スペイン総選挙「極右」躍進 (写真=ロイター) :日本経済新聞

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所見

移民政策に厳しい政党「ボックス」は、昨年末の州議会で初めて議席を獲得しました。そして、今回、初めて国政で議席を獲得し、勢いのある政党と言えると思います。スペイン下院の定数350議席に対して、24議席獲得しました。スペインにも、移民政策に対する不満は少なからずあるのでしょう。

もうひとつ注目すべきは、18年まで政権を担っていた国民党の緊縮財政に不満が高まっており、今回の総選挙の争点に生活向上策が上がっていたことです。つまり、財政出動をさせ、様々政策を行うことになると思います。

しかし、EU加盟国は、財政赤字をGDP比3%以内に抑えるルールがあります。このルールに縛られ、思うような財政出動ができないのならば、EUに対する不満も高まることになると思います。

メディアは、移民に寛容でないと極右とレッテル貼りをしますが、アメリカやEUの反移民や自国第一主義の動きは、グローバリズム反グローバリズムの対立と受け取るのが妥当ではないでしょうか。

近年のスペインの実質経済成長率は3%前後と決して悪くないと思うのですが、数字以上に実態は悪いのでしょうか。

参考:スペインの経済成長率の推移 - 世界経済のネタ帳


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