米、カナダ・メキシコからの鉄鋼・アルミ関税撤廃.....カナダ・メキシコは、中国や他国からの米への不当廉売を監視強化
[ワシントン/オタワ 17日 ロイター] - トランプ米大統領は17日、カナダとメキシコに対する鉄鋼・アルミニウム輸入関税を撤廃することで合意したと発表した。
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関税撤廃の見返りとして、カナダとメキシコは、中国や他国からの鉄鋼・アルミの米国へのダンピング(不当廉売)制限に向けた監視システムを強化する。
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引用元:米、鉄鋼アルミ関税撤廃で加・メキシコと合意 新協定に前進 - ロイター
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所見
カナダ・メキシコは、中国や他国からアメリカへ流入する鉄鋼・アルミの不当廉売の監視を強化します。それと引き換えに、アメリカは関税を撤廃した模様です。
「中国や他国からの不当廉売の監視強化」とは、何を指すのかわかりにくいですが、日経の記事を読むと、おそらく迂回輸出のことを指していると思われます。
【ニューヨーク=高橋そら】米国がカナダに課している鉄鋼とアルミニウムへの関税を撤廃すると表明したことを受け、カナダの経済団体は17日、歓迎する声明を相次いで発表した。
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カナダは中国から自国を通じて米国に流れ込む「迂回輸出」を防ぐ厳しい監視体制を敷く。米国にかけていた報復関税もすべて取り下げる。
引用元:カナダ経済界、米の鉄鋼・アルミ関税撤廃を歓迎 (写真=ロイター) :日本経済新聞
カナダやメキシコを通じて、アメリカへ迂回輸出される不当廉売品(鉄鋼・アルミ)の監視強化を条件に、アメリカは、カナダとメキシコの関税を撤廃したということではないでしょうか。
地味ながら、ここでも中国製品の締め出しを行えるシステムの構築をしているように思えます。WTOがしっかりと機能しているならば、不当廉売を防げるはずですが、中国の市場の閉鎖ぶりを見ると、WTOに期待するのは無理だとアメリカは考えていると思います。
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