雪風

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「NHKから国民を守る党」の候補、「獲得票5548票が無効」 被選挙権なし 足立区議選

【5548票が「無効」に 足立区議選で居住実態ない女性候補の要約

5548票が「無効」に 足立区議選で居住実態ない女性候補 - 産経ニュースより

 

  1. 東京都足立区選挙管理委員会は、27日に開票された区議選で、「NHKから国民を守る党」公認の加陽麻里布氏について、被選挙権がないとして、加陽氏が獲得した5548票を無効にした
  2. 公職選挙法では、区議の被選挙権について、区内に三ヶ月以上の住所を置くことを定めている。選挙管理委員会加陽氏の居住実態を調査した結果、足立区に住民票がなく、居住実態もなかった
  3. 加陽氏は立候補届け出時点から住所要件を満たしていないと公言していた
  4. 選挙管理委員会は「届け出段階では形式的な審査しかできず、足立区の住所を書かれたら、受け付けざる得ない」としている


参考:足立区/令和元年5月26日執行 足立区議会議員選挙 開票状況(最終確定)


関連記事:
足立区議選の立候補者の加陽氏、「被選挙権なし」? 「NHKから国民を守る党」の候補者 - 雪風

所見

NHKから国民を守る党の候補者、加陽まりの氏が、住所要件を満たしていないことから、加陽氏への投票が無効とされました。加陽氏本人が、選挙中に、足立区に居住実態がない(墨田区在住)と言っており、やはり、足立区在住ではなかったようです。区議選の最下位の当選者の獲得票が、2955票であることから、5548票が無効でなければ、加陽氏は当選していたことになります。

記事によると、選管は足立区と住所を書かれたら、立候補を受け付けざるを得ないと述べていることから、
加陽氏は、墨田区在住にも関わらず、足立区在住と偽って立候補届けを行ったものと思われます。住所を偽ったことは、問題であり、加陽氏が司法書士であることから、厳しく問われることも予想されます


今後、加陽氏とNHKを国民から守る党は、投票無効の取り消しを裁判で争うようです。最終的な目的は、公職選挙法の住所要件を憲法違反と認めさせることのようです

NHKから国民を守る党」の代表の立花氏は、実際に不利益を被る事例がないと憲法違反として、裁判で訴えることができないと主張しています。それならば、立候補の段階で、加陽氏が墨田区在住として届け出て、立候補を却下されたことを理由に裁判を起こせば、良かったのではないかと思います。そうすれば、被選挙権がない候補者が立候補して、選挙が混乱することを防げたと思います。

     

     (動画9:10~)
      被選挙権がないことを公表していると述べる立花代表。
      同時に選挙ポスターや選挙広報には被選挙権がないことを記載していないとも述べる


立花氏は、加陽氏が被選挙権を持っていないことを隠していない、しっかり公表していると話しています(選挙ポスターや選挙広報には被選挙権がないことを明記していないとも述べている)。しかし、有権者は、すべての立候補者が被選挙権を持っていることを前提として投票を行います。選挙権がないことをすべての有権者に周知することは不可能です。被選挙権がないこと知らずに、加陽氏に投票した有権者は多いと思います。

今後の争点は2点になると思います。一点目は、住所を偽って立候補届けを行ったこと。二点目は、公職選挙法の被選挙権の住所要件が憲法違反とされ、加陽氏の得票が認められるかどうかです。

参考: これが 加陽まりの が 足立区議会議員になるまでの プロセス | NHKから国民を守る党 公式ブログ


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