雪風

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韓国産ヒラメなど水産物の検査強化

政府が6月1日から韓国から輸入するヒラメのモニタリング検査を強化することが29日、わかった。特定の国の水産物輸入を規制強化するのは極めて異例。韓国が東京電力福島第1原発事故後、福島など8県の水産物の輸入規制を続けていることを受けた、事実上の対抗措置となる。
              (略)
政府は検査を強化する理由について、食中毒が増える夏場を前にした「安全性の確保」を挙げている。
              (略)
引用元:韓国産ヒラメなど検査強化 政府、輸入規制への対抗措置 - 産経ニュース

 

平成31年度輸入食品等モニタリング計画の改正について
(韓国産ヒラメ等に係る衛生対策の確保)
             (略)
Q3.韓国産ヒラメの検査が強化されていますが、これは、WTO上級委員会報告書を踏まえた韓国への対抗措置ではないのですか
A3.韓国への対抗措置ではありません。近年、国内で食中毒が発生していることを踏まえ、夏期の食中毒増加を前に、国民の健康を保護する観点から実施するものです。
             (略)
引用元:厚労省ホームページ

 

所見

今回の韓国産のヒラメ等の水産物の検査強化が、産経新聞は、韓国の対抗措置を報じていますが、厚労省は公式に否定しています。もし、韓国への対抗措置が狙いだったとしても、公式に認めてしまうとWTOの協定上問題になると思うので、否定するのは当然かと思います。

厚労省によると、ヒラメが原因の食中毒の患者は、ここ4年間で年間あたり、100人前後です。ここ数年、食中毒患者数は、2万人前後で推移しており、ヒラメによる食中毒患者数が特別多いのかどうかはわかりません。

韓国産のヒラメ等の検査強化の狙いが対抗措置なのか食中毒抑制なのか判断が難しいです。検査強化の目的が、食中毒対策だったとしても、韓国との様々な外交問題についての交渉カードのひとつになるのは間違いないと思います。


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