雪風

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フィリピン、福島産アユなどの輸入停止解除を表明 日・フィリピン首脳会談で 拉致問題・南シナ海問題でも連携強化

安倍晋三首相は31日夜、首相官邸でフィリピンのドゥテルテ大統領と会談した。ドゥテルテ氏は、東京電力福島第1原発事故を受け、フィリピン政府がとってきた福島県水産物への輸入停止措置の解除を決めたことを伝えた。
             (略)
両首脳は北朝鮮の非核化や日本人拉致問題南シナ海問題などで連携を強化することで一致した。ドゥテルテ氏は「日本は兄弟よりも近しい友人で、地域に平和と発展、法の支配をもたらす非常に貴重な同盟国だ」と述べた。
引用元:フィリピン、福島産水産物の輸入停止を解除 ドゥテルテ大統領が首脳会談で表明 - 産経ニュース


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所見

韓国の福島産水産物の輸入規制の件で、日本は、不服として、WTOに提訴しましたが、事実上敗訴しました。福島産水産物の輸入規制を行っている国は多く、WTOでの提訴、勝訴により、多くの国で行われている輸入規制解除の足がかりに考えていたことから、日本にとって、WTOでの敗訴は大きな痛手だったと思います。

しかし、その後の安倍政権の巻き返しの早さは目を見張るがあります。日本に対して、敗訴を言い渡したWTOが、本来の機能を果たしておらず、WTO改革の必要性を主要国に伝え、同意を得ました。そして、今回、フィリピンにおける、福島産アユなどの一部水産物の輸入規制解除に漕ぎ着けました。フィリピンの輸入規制解除が、他国の輸入規制解除につながっていくことが期待されます。

南シナ海では、フィリピンは、中国との間で南沙諸島の領有権問題を抱えており、フィリピンが実効支配している島近辺に中国公船に守られた中国漁船が押し寄せるなど、中国の驚異にさらされています。

南シナ海は、日本の重要なシーレーンであり、また、尖閣諸島の領海に中国公船が頻繁に侵入している経緯から、連携強化を図ったものと思われます。


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