香港、再び大規模デモ 参加者１００万人超も 逃亡犯条例改正「完全撤回」求め
【香港=木原雄士】香港の民主派団体は16日、「逃亡犯条例」改正案の完全撤回や林鄭月娥行政長官の辞任を求める大規模デモを実施した。現地メディアには参加者が100万人を超えたとの報道があり、前回のデモを上回り、1997年の中国返還以来で最大になった可能性もある。林鄭氏は15日に改正を延期すると表明したものの撤回には応じず、市民の反発が強まっている。
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引用元：香港、条例改正「完全撤回」求め再び大規模デモ :日本経済新聞
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所見
逃亡犯引き渡し条例改正により、香港で活動する中国に批判的な活動家などが逮捕され、中国本土へ移送されることを大多数の香港市民は懸念していると思います。
前回も同規模のデモが行われ、結果として、香港当局は条例改正の「延期」を決めましたが、香港市民は、「撤回」を要求しています。
前回、今回と、デモの写真を見ると、参加者の多さに圧倒されます。今回のデモも、香港当局への圧力になることは間違いないと思います。前回は、デモ参加者と警察が衝突し、けが人が多数出ました。今回は、そのようなことが起こらないことを願っています。
日本を初め、西側諸国の反応が鈍いのが気がかりです。特に、普段、人権を振りかざすヨーロッパ諸国の反応が冷たい気がします。唯一、アメリカの上下両院の超党派議員が香港の「高度な自治」の検証を米政府に義務付ける法案を提出して、中国を牽制しています。それに対して、中国が米国の駐中国臨時代理大使を呼んで抗議したようです。
日本は、Ｇ２０議長国であり、Ｇ２０を目前に、中国の反発を買いたくないのは理解できますが、条例改正を撤回するよう、圧力をかけるべきです。今こそ、野党は、安倍政権に対し、「香港の条例改正撤回を求める声明を出すべきだ」と大批判を展開するべきではないでしょうか。
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