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マレーシア政府、未完のパイプライン巡り中国企業の資金差し押さえ 約260億円

マレーシアのマハティール首相は15日、中断された中国融資の石油パイプライン建設計画をめぐり、中国国有企業の中国石油天然ガス集団(CNPC)傘下企業に対して、HSBC銀行に保有する約2.4億ドルの資金を差し押さえたと発表した。
              (略)
マハティール首相は15日、記者団に対し「パイプライン資金の80%が支払い済みなのに、事業は13%しか完了していない」とし、事業が中止された以上、政府は完成していない分の資金を取り戻す権利があると述べた。
引用元:マレーシア当局、中国国有企業の資産2.4億ドルを差し押さえ パイプライン中止で

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所見

マレーシア政府は、中止したパイプラインの建設事業に関し、中国企業へ支払った資金を差し押さえました。中国から強い反発を受けそうですが、先日、中断していた中国企業との大型開発事業や東海岸鉄道(約1兆円以上の事業)を再開させたこともあり、中国側はマレーシアに強い態度をとることが難しいかもしれません。

中国側としては、一帯一路が新たな植民地主義だと、世界で警戒されていることもあり、マレーシアでの一帯一路事業を成功させたいところでしょう。それを逆手に取り、マレーシアが中国よりも優位に物事を運んでいるように思えます。

 

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