8月の旅行収支(速報値) 前年同期比10.3%増 韓国人客半減も一人あたりの消費額上昇
財務省が8日発表した8月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引を表す経常収支は前年同月比18.3%増の2兆1577億円の黒字だった。
(略)
訪日外国人の消費額から出国した日本人の消費額を差し引いた旅行収支は同10.3%増の1518億円の黒字だった。韓国からの訪日は同48%減の約31万人で、全体の訪日外国人も同2.2%減の252万人だった。欧米客を中心に日本での1人当たり消費額が上昇した。日本人の海外での消費単価は下落したことも旅行収支の黒字拡大に寄与した。
(略)
引用元:8月の経常黒字18%増の2.1兆円 旅行黒字は過去最大 :日本経済新聞
関連記事:
<北海道>新千歳空港で韓国人観光客を歓迎するセレモニー.....日韓関係悪化による韓国人観光客減少を受けて ⇒ もっと観光客が減るのでは? - 雪風
7月の訪日外国人客数5.6%増、韓国からは7.6%減 - 雪風
所見
朝日・毎日などの一部メディアは、韓国からの韓国客の減少をセンセーショナルに取り上げ、日韓関係の悪化が、観光業にあたかも大打撃を与えるかの印象を植え付けるような報道をしていますが、8月の旅行収支を見えば、一部メディアの報道がミスリードであることは明らかです。
財務省が発表したサービス収支によると、
訪日観光客の消費額:3812億円(3770億円 +1.1%)
日本人海外旅行消費額:2295億円(2393億円 -4.1%)
括弧内は、前年同期の消費額、前年同期比
となりました。朝日・毎日などの一部メディアの報道に対し、韓国人観光客の一人あたり消費額は他国の観光客に比べて低く、影響は小さいとの指摘が多くありましたが、それが裏付けられた形です。
しかしながら、日本への訪日観光客は、中国からの観光客がとても多く、彼らは、一人あたり消費額が多いです。日中関係が悪化し、中国からの観光客が激減するような状況になると、観光産業が大打撃を受けることになります。
今回の事案を活かし、特定の国の観光客に頼りすぎるのではなく、世界各地からまんべんなく観光してもらえるような政策を採っていくことが大切だと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
クリックよろしくお願いします