雪風

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「慰安婦映画」上映中止の理由は、監督・配給会社への訴訟 表現の自由とは関係ない

是枝裕和井浦新が本日10月29日、神奈川・川崎市アートセンターで開催中の第25回KAWASAKIしんゆり映画祭2019に登壇。旧日本軍の従軍慰安婦問題をテーマにしたドキュメンタリー「主戦場」の上映中止を受け、相次ぐ抗議の動きに対する見解を明かした。NPO法人のKAWASAKIアーツが主催する同映画祭は、共催の川崎市「主戦場」の出演者グループが製作過程や内容に関して上映差し止めを訴える訴訟を起こしていることから「映画祭や川崎市が、映画の出演者の一部から訴えられるのではないか。そのような作品を川崎市が関わる映画祭で上映するのは難しいのではないか」という懸念を示したことにより、上映中止を決定。
             (略)
引用元:是枝裕和と井浦新が急遽登壇、上映中止騒動に意見「作り手に対する敬意を欠いている」 - 映画ナタリー


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所見

川崎市で開催されて映画祭で、「主戦場」という慰安婦問題を取り扱った映画の上映中止は、映画内容を問題視しているのではなく、出演者が、監督・配給会社に対し、上映中止を求め、訴訟をしているからです。

訴訟理由は、出演者が、大学院の卒業作品の制作目的として、インタビューを依頼されて撮影に応じたにも関わらず、商用映画として一般公開された。また、内容も中立的でなく、撮影時の合意に反しているとのこと

川崎市が、上映差し止めの訴訟を起こされている映画を、上映することにリスクを感じるのは至極当然であり、「表現の自由」「公権力の圧力」などの観点から指摘は的外れです。さらに、是枝監督は「作り手に対する敬意を欠いている」と述べていますが、監督・配給会社を訴えている出演者達も作り手です。彼らに対する配慮はいらないのでしょうか?

個人的には、仮に訴訟を抱えていなくとも、イデオロギーや政治色が強い映画は公的な催しで避けるべきと思っています。

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