神奈川新聞「日本において、日本人ヘイトは存在しない」.....え?
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そもそも「日本人ヘイト」は存在しない。へイトスピーチは歴史的、構造的に劣位にある社会的弱者・少数者に対する差別や暴力をあおるもので、日本において圧倒的多数者の日本人一般へのヘイトスピーチは語義矛盾に他ならない。
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引用元:相次ぐ「電凸」嫌がらせ 川崎・差別根絶条例案巡り | 社会 | カナロコ by 神奈川新聞
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所見
神奈川新聞の記事内容は、川崎市が成立を目指す、いわゆるヘイトスピーチ条例に対する抗議電話はけしからん、抗議に屈することなく条例を成立させろという内容です。
その記事中で、ヘイトスピーチとは、人種・民族的に少数派である人々に対する差別・暴力を煽るものだから、日本において、人種・民族的に多数派を占める日本人に対するヘイトスピーチというのは、意味的に有りえないと言っています。
ネットでヘイトスピーチの意味を調べてみましたが、おおよそ「人種・民族・出身国・性別などの事柄に基づいて、個人や集団に対して行う侮辱発言」となっています。
左派系のメディアにおいて、日本人に対するヘイトスピーチはありえないというような論調があるような気がします。
そもそも、人種・民族的に多数を占める人々に対してだろうが、少数を占める人々に対してだろうが、差別言動や侮辱言動、暴力を煽るような言動はいけない行為です。それにもかかわらず、人種・民族的に少数派に対する差別言動や侮辱言動のみをヘイトスピーチと定義してしまう理由がわかりません。
記事中に、川崎市が制定しようとしている「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例(いわゆるヘイトスピーチ条例)」についての解説があります。
◆川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例 全ての市民が差別を受けることなく、生き生きと暮らせるまちづくりを掲げ、人種や民族、性的指向、出身、障害などを理由にしたあらゆる差別的取り扱いを禁止し、市の勧告、命令に従わずにヘイトスピーチを3回繰り返した人物・団体に最高50万円の罰金を科す。
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もし、ヘイトスピーチを人種・民族的少数派に対する差別言動や侮辱言動のみと定義してしまうのならば、川崎市が成立を目指すヘイトスピーチ条例は「すべての市民が差別を受けることなく・・・」という文言を掲げながら、人種・民族的少数派に対する差別的・侮辱的言動のみを禁止するという大きな矛盾を抱えることになります。
仮に、川崎市で、特定の団体等が日本人の障害者や病人に対し、差別的・侮辱的言動を行った場合、これを無視し、外国人に対する差別的・侮辱的言動のみを取り締まるということになりますが、これについて、神奈川新聞はどう答えるのでしょうか?
神奈川新聞の「日本人ヘイトは存在しない」については、以下のサイトがわかりやすく解説しています。
参考:神奈川新聞「日本人ヘイトはありえない」に対する不都合な真実 - 事実を整える
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