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ニューヨークタイムズ紙「NATO離脱、トランプ氏が周囲にもらす」 ⇒ 欧州軍構想を批判したのに?

2019年1月15日配信 情報通信

「トランプ米大統領NATO離脱意向=周囲に複数回漏らす-報道」
【ワシントン時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は14日、トランプ大統領が昨年、複数回にわたって北大西洋条約機構NATO)から離脱したいとの意向を周囲に漏らしていたと報じた。国際協調に背を向けるトランプ氏はかねて、NATO加盟国による負担不足を批判し、米国の関与縮小もほのめかしていた。
              (略)
引用元:トランプ米大統領がNATO離脱意向=周囲に複数回漏らす-報道:時事ドットコム


 2018年11月10日配信 産経新聞

トランプ大統領訪仏 仏大統領の「欧州軍」構想は「侮辱」と批判」

【パリ=三井美奈】トランプ米大統領は9日、第一次大戦終結100年の記念式典に参加するため、パリを訪問した。トランプ氏は同日のツイッターで、フランスのマクロン大統領が提案した「欧州軍」創設構想について、「侮辱的な話だ」と強く批判した
トランプ氏は「欧州は、北大西洋条約機構NATO)に公平な分担を支払うことが専決事項だ。今は米国が大いに補助している」と記した。
             (略)
引用元:トランプ大統領訪仏 仏大統領の「欧州軍」構想は「侮辱」と批判 - 産経ニュース

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所見

ニューヨーク・タイム紙によると、情報源は、複数の政権高官となっています。昨年7月の話だそうですが、なぜ今ごろになって情報が漏れてくるのか不思議です。

11月には、フランスのマクロン大統領が、欧州軍構想を発表したときは、トランプ大統領は、痛烈にマクロン大統領を批判しました。

以下、AFPからの引用です。

 

              (略)
トランプ氏は「エマニュエル・マクロンは米国、中国、ロシアから欧州を守るため独自の軍を創設することを提案している。だが、第1次、第2次世界大戦の相手はドイツだった。それがどうしたらフランスのためになるんだ?」と投稿。「パリでは米国が到着する前、ドイツ語の勉強が始まっていた」とし、多くのフランス国民をいら立たせるであろう表現で同国を侮辱した
              (略)
引用元:トランプ氏、仏大統領の「欧州軍」構想を連続ツイートで非難 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News


 第二次世界大戦中に、「パリでは米国が到着する前、ドイツ語の勉強が始まっていた」という部分は、フランス人にとっては、とても耳が痛い言葉でしょう。

このような発言で、EU軍構想を痛烈に批判しているにも関わらず、NATOを離脱したいと言うでしょうか?NATOを離脱したいならば、トランプ大統領は、欧州軍の創設を歓迎すると思いますが。

トランプ大統領が、NATOを始め、アメリカの同盟国の軍事支出が少ないことに大きな不満を持っているのは事実です。

NATOを始めとした、西側諸国との軍事同盟の破棄は、アメリカの影響力の低下を招くことは必死で、アメリカ議会が容認するとはとても思えません(米韓同盟は微妙)。

トランプ大統領が、NATO離脱を訴えるならば、次期大統領選挙に勝利することは難しいと思います。

ニューヨーク・タイムズ紙は、報道が反トランプに偏向しているらしいので、このNATO離脱の話は、かなり疑わしいと思っています。


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