中国、電磁パルス攻撃に特化した核弾頭を製造? ⇒ 意味のない兵器ではないか?
「中国、電磁パルス攻撃に特化した核弾頭を製造=米機密解除文書」
中国、電磁パルス攻撃に特化した核弾頭を製造=米機密解除文書より
- 米国防総省が最近公開した文書によれば、中国は、電子機器を破壊する電磁パルス攻撃に特化した核弾頭を製造しているという
- 電磁パルス攻撃とは、核爆発などにより瞬時に強力な電磁波を発生させ、電子機器に過負荷をかけ、誤作動させたり破壊したりしする。
- コンピュータ、発電所、通信衛星、電話、電気制御された水道設備やガスパイプラインなどすべての電気系統の機器が失われ、地域は「石器時代に戻る」と表現されている
- 中国、ロシア、イラン、北朝鮮は、米国社会が電気・電子・技術に大きく依存していることに着目し、インフラを標的とするよう軍事計画を修正した
- 日本の防衛省は2017年度予算に電磁パルス攻撃の研究費に14億円を計上。電磁パルス弾技術要素や防護装備品の開発研究を行っている
所見
核による電磁パルス攻撃は、核ミサイルを発射し、敵国の高高度上空で核爆発させ、その時に生じる電磁パルスが電子機器を破壊して、インフラを麻痺 させるというものです。
脅威だ、と思いましたが、電磁パルス攻撃の反証記事を見て、考えが変わりました。「北朝鮮の「電磁パルス攻撃」は脅威か?米専門家の懐疑論」によると、
- 電磁パルス攻撃用の核ミサイルを発射したと同時に報復用の核ミサイルが発射される。⇒電磁パルス攻撃をする意味がない
- 過去の核による実験では、上空400キロで長崎に落とされた原爆の100倍の核爆発させたが、一部の信号機が停電しただけだった。
とあります。1番の指摘が最も理にかなっていると思います。したがって、核による電磁パルス攻撃は無意味だと思います。
日本の防衛省がEMP弾という電磁パルス攻撃で敵兵器の電子機器を破壊する研究をしているのは事実です。当然ながら、それは、核による電磁パルス攻撃ではありません。
ひとつに気になったことは、原文と思われる英語記事には、日本の防衛省のEMP弾の研究の言及はありませんでした。翻訳記事は、追記されていたり、削除されている部分があることを頭の片隅においておく必要があると思いました。
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