雪風

政治や経済に関するニュース等について、 私見を書き綴っています

在英日本人ジャーナリスト「死者のプライバシーを守ることにどれほど意味があるのか」 京アニ事件

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アルジェリア人質事件でも実名報道の是非が大きな論争を呼びました。人間の「生き死に」は社会の記憶であり、歴史の記録です。死者のプライバシーを守ることにどれほどの意味があるのでしょう。それより被害者が最後の瞬間までどのように生きたのか、その不条理な死は避けることができなかったのかを伝えてほしいと思う遺族もいらっしゃるはずです。
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引用元:京アニ犠牲者全員の実名公表「とにかくメディアが最悪だった」英テロ報告書があぶり出した報道の良心とは(木村正人) - 個人 - Yahoo!ニュース


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所見

「死者のプライバシーを守ることにどれほどの意味があるのか」と平気で記事に書く事自体、記者やジャーナリストと呼ばれる人たちの感覚が、一般の人たちと大きくかけ離れていることを示していると思います。亡くなった方の尊厳を踏みにじっても良いとでもいうのでしょうか。

非常に長い記事ですが、イギリスや日本でのメディア報道のあり方を問題点を記述しつつ、それでもイギリスは実名公開が基本ということを述べています。また、警察が事件隠蔽を図ったときに実名公表がなければ、事件が闇に葬られると指摘しています。

これらの指摘は、被害者を実名で報道し、被害者のプライバシーを記事にすることを正当化し、飯の種にしたいだけようにしか思えません。なぜ、実名公開があれば、事件が闇に葬られないようになるのかわかりません。

仮に、このジャーナリストの言うように、警察の事件隠蔽を防ぐためにも実名公開が必要だとしても、まずは、メディア自身が、今までの取材や報道のあり方を真剣に反省しなければならないと思います。しかし、「死者のプライバシーを守ることにどれほどの意味があるのか」と記事に書いてしまう時点で、記者やジャーナリストが、取材や報道のあり方を反省することは決して無いと思います。

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