台湾大手半導体メーカー、中国への半導体技術協力縮小？
【台北=伊原健作】中国の半導体産業育成の目玉事業に対し、台湾大手の聯華電子（UMC）が技術協力を大幅に縮小することが分かった。米国が産業スパイの罪で同社と中国側企業を起訴し、同事業への製造装置の輸出も規制したため。
（略）
引用元：台湾大手UMC、中国半導体へ協力縮小 米が圧力 :日本経済新聞
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所見
台湾のUMCとＵＭＣが協力している中国メーカーJHICCは、アメリカ大手半導体メーカーマイクロンテクノロジーの技術を盗用としたとして、アメリカ司法省に、民事と刑事の両方で起訴されています。
アメリカは、JHICCにアメリカ製の半導体製造装置などの販売を規制しており、ＵＭＣの協力を得られなくなると、同社の半導体事業が行き詰まる可能性があります。
日本経済新聞の記事によると、関係者の話として、JHICCに協力するUMCの部門の業務は停止しており、事実上の解散と述べていますが、UMC側はJHICCとの協力について、終了とは明言せずに、一時停止と述べているようです。
ロイターの１１月７日の報道を見ると、
台湾の半導体大手、ユナイテッド・マイクロエレクトロニクス（ＵＭＣ）(2303.TW)は先週、中国の福建省晋華集成電路（ＪＨＩＣＣ）との共同研究開発を中止。
引用元：焦点：中国と台湾の半導体協業に強まる疑念、貿易摩擦の激化で | ロイター
共同研究開発は中止となっています。しかし、英文記事では、以下の通りです。
Taiwan chip giant United Microelectronics Corp (UMC) (2303.TW) last week halted research and development activities with its Chinese state-backed partner Fujian Jinhua Integrated Circuit Co Ltd, following the U.S. move.
引用元：China's ties with Taiwan chip firms under scrutiny as U.S. trade war heats up | Reuters
haltの意味を調べると「中止する」「禁止する」という意味がありますが、「停止する」という意味もあるようです。
UMCはJHICCと共同研究開発を「中止」でなく、「停止」しただけというようにも捉えることができ、実際は一時的に停止しただけなのか、それとも中止しただけなのか、よくわかりません（英語が得意な方がいたら教えていただけると助かります）。
ロイターが１１月にこの内容を報じていたことに気付きませんでした。ここ最近、米中対決絡みの重要なニュースが目立たたないように感じますが、気のせいでしょうか。
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