中国半導体メーカー、米のテクノロジー輸出規制により工場の拡張工事中断
トランプ米大統領によるテクノロジー輸出規制強化の影響が、中国南東部の海沿いに位置する福建省晋江市で如実に表れている。
(略)
米国では司法省が米国製テクノロジーをJHICCが盗んだと主張し、商務省は同社が必要としている半導体製造装置の購入に対して扉を閉ざした。欧米のサプライヤー各社が晋江市を素通りするようになり、拡張工事は中断した。
(略)
引用元:60億ドルの半導体工場、立ち往生-中国の野心にトランプ政権が待った - Bloomberg
関連記事:
米司法省、中国と台湾企業を起訴 半導体大手マイクロンの技術を盗用 - 雪風
米、中国の半導体会社に輸出規制 安全保障上のリスク懸念 - 雪風
所見
10月の末に、中国半導体メーカーJHICCが安全保障上の重大な脅威になっているとし、JHICCへの半導体製造装置などのアメリカ製品の輸出が規制されました。
その影響でJHICCの工場拡張工事は停止しました。また、アメリカ大手半導体メーカーマイクトンテクノロジー社の知的財産権を侵害しているとして、JHICCは、アメリカ司法省に起訴されています。
半導体製造装置は、アメリカ・EU・日本が大きなシェアを持っているようです。EU・日本が、アメリカが制裁を課している企業に、半導体製造装置を売るとは思えません。
参考:2017年の半導体製造装置メーカーランキング - 日本勢トップはTEL | マイナビニュース
4月には、中国大手通信機器メーカーZTEが、アメリカから同様に制裁を加えられ、アメリカ企業から部品を調達できなくなり、製造停止を余儀なくされたこともありました。
アメリカの制裁は、とても強力であると痛感しました。中国に積極的に関わっている日本企業もアメリカから制裁を課せられた場合、ZET、JHICCの二の舞になる可能性は十分あると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
クリックよろしくお願いします