鴻海、中国で半導体工場新設か＝１兆円規模、シャープの技術活用？
【台北時事】台湾の鴻海（ホンハイ）精密工業グループが、マカオに隣接する中国広東省珠海市に大規模な半導体工場を新設する計画を進めていることが２１日、分かった。新工場には子会社のシャープが持つ半導体技術を活用する見通しで、建設に向けて地元当局と最終調整を進めているもようだ。投資額は未定だが、１兆円規模に上る可能性がある。
（略）
引用元：鴻海、中国で半導体工場新設か＝シャープの技術、１兆円規模：時事ドットコム
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所見
鴻海が、シャープの半導体技術を活用となっていますが、シャープに半導体というイメージはありません。
調べてみると、シャープは、イメージセンサー、半導体レーザー、画像処理LSI、液晶駆動用LSIなどを製造しているようです。太陽電池も半導体ですね。ですが、シャープの半導体の技術水準が高いという話は聞いたことがありません。
シャープの半導体技術は、工場の建設にそれほど寄与しないのではないでしょうか。どちらにせよ、半導体製造は、半導体製造装置メーカーの協力が不可欠なので、半導体製造装置メーカーの協力次第かと思います。
しかし、先日、アメリカが中国半導体メーカーJHICCへのアメリカ製半導体製造装置や関連装置の輸出を停止し、JHICCの工場拡張工事は停止しました。
半導体製造装置は、日米欧メーカーが大きなシェアを持っています。仮に、製造装置等の関連装置の目処がたったとしても、アメリカが鴻海に制裁をかける可能性もあります。
半導体工場新設の実現には、大きなハードルがあると思います。
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