雪風

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中国の人権派弁護士に懲役4年6カ月.......709事件

【北京・河津啓介】中国各地で2015年7月に人権派弁護士らが一斉拘束された事件で、天津市第2中級人民法院(地裁)は28日、人権派弁護士、王全璋(おう・ぜんしょう)氏(42)に、国家政権転覆罪で懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡した。
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王氏は、中国当局がカルトとして取り締まる気功集団「法輪功」などの弁護活動を続けてきた
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 香港の支援団体によると、一斉拘束では、少なくとも14人の弁護士や活動家に判決が言い渡され、うち10人が実刑判決を受けたという。
王氏らの長期拘束については、米議会の「中国に関する議会・政府委員会」が昨年10月に発表した報告書で厳しく批判した。ドイツのメルケル首相や英国のハント外相も訪中時に妻の李さんと面会して懸念を示していた。

引用元:中国の人権派弁護士に懲役4年6カ月 国家政権転覆罪で - 毎日新聞

法輪功は中国の伝統的な健康法である気功を、1990年ごろに仏教や道教の教えを取り入れ独自に系統化した気功法、及びその団体である(ウィキペディア

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所見

2015年7月9日に人権派弁護士が一斉に拘束されたことから、709事件と呼称しているようです。

2015年5月、黒竜江省の慶安という駅の構内で、警官と45歳の男が殴り合いになり、警官が発砲し、男が死亡。この事件に対して、人権派弁護士が警官による殺人と追求したことが、事件のきっかけのようです。

王全璋(おう・ぜんしょう)氏は、裁判が始まるまで、1200日以上拘束されていた模様です。

共同通信の記事によると、海外の組織から資金提供を受けながら、中国政府を敵視する世論を煽ったことが国家政権転覆罪に当たるようです。

日本ならば、複数の言論機関がこれに該当するような気がしますが、お咎め無しです。

中国は、開かれた自由な社会へ向かうのではなく、正反対の閉ざされた恐怖社会へと向かっていると感じられる事件です。

参考:人権弁護士に懲役4年6月、中国 国家政権転覆罪で - 共同通信 | This Kiji


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