米副大統領「冷戦を回避できるかどうかは中国次第」
「Pence: It’s up to China to avoid a cold war」
ABOARD AIR FORCE TWO, ABOVE THE SOUTH CHINA SEA — When President Trump meets Chinese President Xi Jinping in Argentina later this month, the escalating tension between the world’s two global powers will face a crucial test. If China wants to avoid an all-out cold war with the United States and its partners, it must fundamentally change its behavior, according to Vice President Pence. The United States, he assured me, won’t back down.
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Pence told me in an interview that Trump is leaving the door open for a deal with Xi in Argentina, but only if Beijing is willing to make massive changes that the United States is demanding in its economic, military and political activities. The vice president said this is China’s best (if not last) chance to avoid a cold-war scenario with the United States.
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In addition to trade, Pence said China must offer concessions on several issues, including but not limited to its rampant intellectual property theft, forced technology transfer, restricted access to Chinese markets, respect for international rules and norms, efforts to limit freedom of navigation in international waters and Chinese Communist Party interference in the politics of Western countries.
If Beijing doesn’t come up with significant and concrete concessions, the United States is prepared to escalate economic, diplomatic and political pressure on China, Pence said.
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「冷戦を回避できるかどうかは中国次第」(今月末のアルゼンチンで、トランプ大統領が中国の習近平主席と面会する際、世界の2つのグローバル・パワーの間のエスカレートしている緊張は、重大な試練に直面するだろう。ペンス副大統領によれば、中国が、アメリカと同盟国との全面的な冷戦を避けたいのならば、基本的な振る舞いを変える必要がある。ペンス副大統領は、私に確かに言った。アメリカは、手を引かないだろう。
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トランプ大統領は、アルゼンチンでの習近平主席との取引の余地を残しておく。しかし、アメリカが、経済、軍事、そして政治活動において、要求している巨大な変化を、北京がいとわない場合に限ると、ペンス副大統領はインタビューで私に話した。
これは、アメリカと冷戦を避けるための中国の最高の機会(最後の機会でなければ)だ、とペンス副大統領は言った。
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貿易に加えて、横行する知的財産窃盗、技術移転の強要、中国市場へのアクセス制限、国際ルールと規範の尊重、国際水域における航行の自由の制限、中国共産党の西側諸国への政治干渉などのいくつかの問題において、中国は、譲歩しなければならない。とペンス副大統領は言った。
もし、北京が重要で具体的な譲歩を用意できなければ、アメリカは、中国に対して、経済、外交、政治圧力をエスカレートさせる準備をする、とペンス副大統領は言った。)
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引用元:Pence: It’s up to China to avoid a cold war - The Washington Post
所見
ペンス副大統領に対するワシントン・ポスト紙のインタビューの記事です。10月4日にペンス副大統領が演説した時とまったく変わっていないと思います。
中間選挙で共和党は、下院で過半数を取ることができませんでした。しかし、ペンス副大統領のインタビュー記事を読むと、中間選挙後も、中国と経済・軍事などのあらゆる分野で対立するという方針に変わりはないようです。
ペンス副大統領は、あらゆる分野で中国に対して、譲歩を求めています。譲歩をしなければ、さらに対立をエスカレートさせるとまで述べています。
国際水域の航行の制限は、南シナ海のことを指していると思われますが、中国が、南シナ海の小さな島々の領有権を放棄するとは考えにくいので、今後の米中対立はさらに高まり、冷戦に突入する可能性が高いかもしれません。
日本は、先日、日中首脳会談を行い、一帯一路に協力することを約束しました。間違いなく、アメリカの不評は買っていると思います。
日本が、アメリカ側につくのか、つかないのかをはっきりさせるように迫られる日が近いかもしれません。
日本のメディアは、このことをほとんど報じていないようですが、どうしたのでしょうか?かなり重要なインタビューかと思いますが。
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