米中、「第1段階」貿易合意に署名
【ワシントン=塩原永久】米中両国は15日、「第1段階」の貿易協定に署名した。中国が数値目標をもとに米国から農産物などの輸入を大幅に拡大。米国は通商対立が激化した昨年夏以降、初めて対中制裁関税を一部軽減する。中国は市場開放を進めるが、産業補助金の撤廃といった抜本的な構造改革は先送りした。
(略)
引用元:米中、貿易合意に署名 「第1段階」 中国が22兆円輸入増、抜本改革は先送り - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト
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所見
記事によれば、
- 中国がアメリカからの輸入量を2017年に比べ、来年の末までの2年間約22兆円増やす
- 中国は、金融分野の市場開放や知的財産保護を進める
- アメリカは、中国からの輸入品に対して、適用している約13兆円分の関税率を半減させる
- 通貨安誘導を禁止した為替条項を盛り込む
- ハイテク産業や国有企業への補助金の是正は盛り込まれず
となっています。
日本も、知的財産の保護や市場開放については、強く中国に迫るべき案件だと思います。新技術などの開発は多大な時間と費用を費やすもので、それを保護されないのは不当以外の何物でもないと思います。
また、中国で工場などを建設する際は、中国企業の資本の半分を入れなければならず、工場運営のノウハウや製造技術などの流出に繋がり、中国に進出企業にとり、大きな不利益となります。
これらを是正させることができなければ、日本企業は将来ジリ貧になるのは目に見えています。日米欧などの国と歩調を合わせ、知的財産の保護や市場開放などは強く迫る必要があると思います。
今回の合意で盛り込まれた内容がしっかりと履行されるかどうかも大きな関心事になると思います。
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