雪風

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足立区議選の立候補者の加陽氏、「被選挙権なし」? 「NHKから国民を守る党」の候補者

5月26日執行の足立区議会議員選挙において、NHKから国民を守る党から立候補した司法書士の加陽(かよう)まりの氏が、被選挙権を持っていない可能性があることがわかりました。5月19日のNHKから国民を守る党の代表、立花氏が、演説にて加陽氏は墨田区在住ということを話しました。公職選挙法によると、区議会議員は、選挙に立候補する区に3ヶ月以上住所を有するものと定められています。なお、足立区のウェブサイト上の立候補一覧表では、加陽氏の住所は、足立区となっており、現時点では、被選挙権が本当にないのかは不明です。

 

      
      動画6:40~ 党代表の立花氏、加陽氏に投票しても0票(無効票)となると演説する
      動画7:50~ 党代表の立花氏が、墨田区在住と演説する
      動画11:00~ 加陽氏が足立区に居住実態を有していないと演説
      ※被選挙権がない候補者に投じられた票は無効となる。


参考:2019年5月26日執行 足立区議会議員選挙 立候補者一覧

 

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所見

加陽氏が実際に墨田区在住かどうかは、住民票を見ない限りはっきりとはわかりません。ですが、5月6日のインターネット動画においても、墨田区在住であることを党の代表の立花氏が明言しています。個人的には、墨田区在住であることは間違いないと思っています。

 

   

   動画 0:50~


NHKから国民を守る党は、過去に被選挙権がない候補者を兵庫県議会選、兵庫県播磨町義選の2回、立候補させています兵庫県播磨町議選の時、立候補者は、住民票と異なる住所を届け出て、立候補しました。おそらく、今回も同様のことを行ったものと思われます。

しかし、この行為は、公文書等の偽造に当たると思います。仮に、法的に問題がなくても、道義的にかなり問題がある行為かと思います。

有権者は、立候補者のすべてが被選挙権があるものとして、投票をします。街頭演説やインターネットを使って、被選挙権がないことをアピールしても、全有権者に被選挙権がないことを周知することは不可能です。被選挙権がないことを知らずに投票し、その票が無効になる恐れが十分にあります。その意味で、選挙を混乱させる行為かと思います。

NHKから国民を守る党は、被選挙権に居住条件があるのはおかしいという主張をしているようですが、それならば、公職選挙法の改正を選挙で訴えればいいのではないでしょうか。

どちらにせよ、NHKから国民を守る党のやり方に賛同できませんし、このような選挙の混乱させるような行為を防ぐためにも、選挙管理委員会は毅然とした対応をとるべきだと思います(公文書偽造で告訴すればいい)。また、このようなことが起こらないように、総務省は省令で、被選挙権がない者の立候補の禁止を制定すれば良いと思います。


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